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zine第2号 安田美沙子インタビュー

zine第2号 安田美沙子インタビュー

好評だった創刊号に続いて、『TYCOON running.zine』第2号が完成しました。

ランナースナップ52人、GAKU-MC×今井タカシの対談、足立区タコさんすべり台ランまで、今号もクセ強めで詰め込みました。そしてカバーランナーは、安田美沙子。表紙撮影の後に、店内でウエアやシューズを見ながら、走ることについてお話を伺いました。初マラソンの悔しさから始まった、17年のランニング人生をお届けします。

ただタイムを切りたい、それだけでした

―走り始めた頃と今とで、ランニングとの向き合い方は変わりましたか?
変わりましたね。中高はバスケ部で陸上の経験はなくて、知識はゼロ。ただタイムを切りたい、それだけでした。

―最初のフルマラソンはどうでしたか?
ナイキさんがサポートについてくれて、「1回だけやろう!」って思い挑戦したんです。目標4時間半で、結果は4時間24分55秒。目標は達成したのに、めっちゃ悔しくて(笑)。若かったのもあるかも知れませんが、記憶に残っています。

―初マラソンで完走!しかもそのタイムなら、満足してもよさそうですが。
途中で「歩きたい」って思っちゃった自分が悔しかったんです。なので、ゴールした瞬間に納得できなくて、次も走りたいと思ってたんです。そこから自分の“ランニング人生”が始まりました。最初から足を止めずにしっかりと走り切りたいという気持ちが強かったですね。

―もともと負けず嫌いなんですか?
「ほんわかしてる」って見られがちなんですけど、実は芯がすごく強い方だと自分では思ってます。興味のあるものは色々とやって見るタイプなんですが、一番長く続いているのはランニングだけでした。その理由をきちっと言葉にするのは難しいのですが、性格的にも合っていたのかも知れないですね。

TYCOON running 店頭前の安田美沙子

マラソンは本気でやるから楽しいんだ!

―ランニングの練習への向き合い方が変わりましたか?
そうですね。やはり走り出すと練習の確保は大変でした。振り返ると結婚が決まった頃に、一度だけ練習なしでフルマラソン大会にエントリーしたことがあったんですね。そしたら、ただしんどくて、辛くて、、、(笑)。それって「練習してないだけやん!」と、自分にツッコミを入れながらも「マラソンは本気でやるから楽しいんだ!」って気づきました。

―そこから出産もありました。
走り出した頃とライフステージは変わっても、フルマラソンは大事にしたいから、簡単に走っちゃいけないという気持ちもありました。なので、なかなかフルマラソンのエントリーにも積極的になれなかったんです。ただ、そんなときにハリー杉山さんから「サブフォーしたいですか?」って聞かれて、「したいです!」って答えたんですよ。それをきっかけに大会を目指すようになりました。

―長くランニングをされていると、ギアの進化も感じますか?
すごく感じます。15年前はシューズの種類や特性も今とは違っていて、当時は薄いシューズが主流でした。今は、クッション性も機能性も迷うくらいたくさんありますよね。今日、着させてもらったウエアをはじめ、機能性もですがファッションとしても楽しいですね。ウエアやシューズを素敵に合わせるのも楽しいですが、走る知識が増えた分、今はフルマラソンのレース展開などを考えながら練習するのも楽しいですね。

シューズを見ながら話す安田美沙子

こういうランもあるんだ

―走るのが億劫になったり練習できなかった時期はありましたか?
実は、正直、子育てが忙しい時期は、ランニングと疎遠になった時期があったんです。でも、カメラを持って走るとか、そういう楽しみ方もあるよねって仲間と走ったら、また楽しくなっていって。いろいろ話して、育児の愚痴を言って、走った後に美味しいコーヒーを飲んで、、、こういうランもあるんだって、また好きになっていきました。レースはまた別だけど、そこに向かう時間も楽しめるようになりました。

―お気に入りのコースはありますか?
比較的、真剣に走る時は、宮益坂から青山通り、赤坂御所のあたり。最後は代々木のお気に入りのカフェでコーヒーを飲むのがお決まりです。

―走る時間は、安田さんにとってどんな時間ですか?
仕事でもないし、母でもない。ただのひとりの人間として、自分だけの時間はそこしかないんです。それがあるから、いろんな安田美沙子が成り立っている気もします。なので、ちょっと忙しかったり気持ちに迷いがある時でも、走ったら元気が出たりします。

―ひとりで走るのと、誰かと走るのはどちらが好きですか?
どっちも好きです。レース前に追い込んでる時はひとりが楽しいし。でもおしゃべりしながら走る時は仲間がいないと走れないし、レースも仲間がいた方が頑張れる。いろんなランをしてるなと思いますし、今後もいろんなスタイルで楽しみたいです。

―走りながら、何を考えていますか?
最初はフォームを意識して、リズムもとれたフォームが安定してきたら仕事の反省会を頭の中で始めます。そのうち、いつの間にか「今日のご飯何作ろう」になって、そのあとの予定を決めていきます。

笑顔で話す安田美沙子

走る=走る、じゃない

―ママ友にランニングを教えることもあるそうですね。
ママ業って体力も精神力もいるじゃないですか。走ることでストレス発散できたり、自分にはこういう趣味もあるんだっていう軸ができたら、悩みも減るのかなって。まったく走ってなかった人が、みんなでハーフマラソンを完走したこともあって、成長していく姿には感動します。

―TYCOON runningは、ランニングを競技やヘルスケアだけでなく、カルチャーとして伝えたいと思っています。
途中から「走る=走る、じゃない」って言うようになったんです。メンタルもだし、仲間との時間も、ファッションも。走るのが嫌だっていう人は、“走る”しか持ってないことが多いってことに気づいたんです。新しいシューズを履ける、あの人と走れる、そういう広がりがあれば気持ち次第で変わるなと思ったんですね。そういった面では、自分と向き合う時間でもあるから、ランニングは、メンタルスポーツってよく言ってます!

―安田さんにとって、走ることとは?
ライフワークですかね。生活の一部になってきました。自分と向き合う実感みたいなもので、きっと走ってなかったら人生違ったなと思うくらい、インパクトはあります。

いつか3時間半を切りたい

―これからの目標を教えてください。
走り出して17年。やっと自分でフルマラソンのレースを作れるようになりました。母になって、つらい経験もいろいろしたからこそ、フルのきつい場面で自分を俯瞰して「じゃあこうしよう!」「ここで補給しよう!」と考えられるようになりました。強くなったんだな!と実感しています。これからももっと練習をして、いつか3時間半を切りたいですね。ただ焦らず、少しずつ刻んでいきたいです!

PROFILE

安田美沙子(やすだ・みさこ)
1982年生まれ、京都府出身。タレント・女優として幅広く活動する傍ら、現在は自身のプロダクトブランド「FOUR O FIVE(フォーオウファイヴ)」のプロデュースも手がけている。また、ランニングアドバイザーの資格を持つ本格派ランナーとしても知られる。2008年にフルマラソンに初挑戦し、名古屋ウィメンズマラソン2012では3時間44分56秒を記録。2児の母となった現在も、大阪マラソン2025、東京マラソン2026で「サブ4」を達成するなど、精力的に走り続けている。

TYCOON running.zine 第2号

好評を博した「TYCOON running.zine」の第2弾が完成。表紙はランナーとしても活躍する安田美沙子。90年代ストリート誌をサンプリングしたポップな誌面で、ランとストリートが交差するカルチャーの“いま”を届けます。店頭にて配布中!

TYCOON running

TYCOON running.zine 第2号 表紙